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顔検索の用語集

顔の逆検索は機械学習とプライバシー法から語彙を借りており、この二つは同じ言葉を違う意味で使うことがあります。結果を読むとき、あるいは規則を読むときに出てくる用語を、平易な言葉で定義し、実務でなぜ効くのかを添えました。

最終確認

最も誤解されやすいもの

  • 埋め込みは顔の「記述」であって顔の画像ではなく、写真に戻すことはできません。
  • 信頼度スコアは二つの顔の類似度であって、あなたの判断が正しい確率ではありません。
  • 誤検出は別人どうしが一致と判定されることで、実害を生むのはこの誤りです。
  • 生体識別子は法的な区分であり、顔に関するプライバシー法の多くが規制するのはこれです。
  • 画像の逆検索と顔の逆検索は、同じファイルに対する別々の操作です。

顔の埋め込みとは?

埋め込みとは、モデルが顔から作り出す数値の記述です。ある決まった長さの数列で、目や鼻や口の位置関係を捉えています。圧縮された写真ではなく、写真に戻すこともできません。同じ人物の二枚の写真からは、その数値空間の中で近くに位置する埋め込みができ、別人の二枚からは離れて位置する埋め込みができます。顔検索がしていることは、突き詰めればその距離を測ることだけです。

信頼度スコアとは?

信頼度スコアは、二つの顔がどれだけ似ているかを、システムが定めた尺度で表したものです。一致が正しい確率だと誤読されがちですが、そうではありません。90 という値は同一人物である確率が 90 パーセントという意味ではなく、モデルの尺度で二つの埋め込みが非常に近いという意味です。良い写真なら強い証拠、悪い写真ならずっと弱い証拠になります。スコアの重みには写真の質があらかじめ織り込まれているのです。

誤検出とは?

誤検出とは、別人どうしが一致と判定されることです。他人の身元を誰かに貼り付けてしまうため、実害を生むのはこの誤りです。よく似た人、きょうだい、質の低い画像はいずれも発生率を上げます。一致は結論ではなく他の証拠と突き合わせるべき手がかりとして扱うべき理由も、どの顔の逆検索も身元を確定できると正直には言えない理由も、ここにあります。

見落としとは?

見落としとは、同じ人物が存在しているのに一致として返らないことです。より静かな失敗であり、日常の利用ではこちらのほうが一般的です。角度の悪さ、フィルター、遮蔽、あるいはその顔が索引済みの公開ページのどこにもないことが原因になります。見落としが一般的だからこそ、空の結果はその人にネット上の存在がないことの証拠としては弱いのです。

生体識別子とは?

生体識別子は技術的な区分ではなく法的な区分で、身体的特徴から導かれ、個人ひとりを特定できるデータを指します。顔の埋め込みはたいていここに入ります。これが効いてくるのは、GDPR 第 9 条やイリノイ州 BIPA を含む顔まわりのプライバシー法の多くが、写真を見る行為ではなく生体識別子の処理を規制しているからです。埋め込みを計算した時点で規則が働きうるということです。

画像の逆検索と顔の逆検索の違いは?

同じファイルに対する別々の操作です。画像の逆検索は写真の指紋を取り、その複製を見つけます。同じファイルの転載、切り抜き、リサイズです。顔の逆検索は写真を捨て、顔の記述だけを残し、その人物の別の写真を見つけます。見た目はまったく似ていないかもしれません。間違ったほうを尋ねることが、検索で何も見つからないように思える通常の理由です。

ライブネス検知とは?

ライブネス検知は、カメラが見ているのが目の前にいる本物の人間なのか、かざされた写真や画面やマスクなのかを判定します。これは本人確認やロック解除の領域であって、顔の逆検索の領域ではありません。FaceSearch はライブネス検知を行いません。ライブのカメラではなく、あなたが渡す画像を扱うからです。両者は並べて論じられ規制されることが多いのに働きはまるで違うので、プライバシーポリシーを読むときにこの区別が効いてきます。

ここでいう索引とは?

索引とは、公開されているページから構築された、検索可能な顔の埋め込みの集合です。検索とはあなたの埋め込みを索引と突き合わせることなので、索引が「見つかりうる範囲」そのものを決めます。ログインの内側にあるページ、クローラーを拒否しているページ、一度もクロールされていないページはそこに入りません。写真がどれほど良くても非公開アカウントが見えないのはそのためです。

出典